
ディスプレイの費用はいくら? 課金方式や相場の目安をわかりやすく解説
ディスプレイ広告の費用を理解することは、効果的な運用に欠かせません。本記事では、CPC・CPM・CPV・CPAといった課金方式の違いと相場を紹介しつつ、媒体別の特徴を整理。さらに、ターゲティングや配信最適化など、費用対効果を上げるためのポイントもまとめています。
- 目次
ディスプレイ広告とは?
ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリ内の広告枠に表示される、画像・動画・テキストなどを用いた広告のことを指します。
検索結果ページに表示されるリスティング広告と異なり、ユーザーが特定のキーワードで検索していない場面でも表示できるため、潜在的な顧客へのアプローチが可能です。
また、ユーザーの属性や行動履歴をもとにターゲティング配信が実施できるため、効率的に見込み顧客へリーチできるのも強みです。
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ディスプレイ広告の課金方式と費用相場の目安
この章では、ディスプレイ広告で採用されている代表的な課金方式と費用相場について解説します。相場については、商材や媒体などによって変動するため、あくまで目安程度の数値感となっています。
クリック課金(CPC)
クリック課金(CPC:Cost Per Click)とは、ユーザーが広告をクリックしたときに費用が発生する課金方式です。つまり、単に広告が表示されただけでは費用はかからず、実際にユーザーのアクションが伴った際に料金が発生します。相場の目安としては、1クリックあたり数十円~数百円程度です。
クリック課金の大きなメリットは、広告の露出だけでなく実際の興味喚起を測定できる点にあります。特に、サイト訪問数の増加や特定ページへの誘導を目的とする場合に効果的です。
クリック単価はリアルタイムオークションで決定されるため、競争性の高いキーワードやターゲット層を狙うほど高くなりやすい傾向があります。広告主は上限クリック単価を設定できるため、無駄な費用を抑制しながら効率の良い配信が可能です。
インプレッション課金(CPM)
インプレッション課金(CPM:Cost Per Mille)とは、広告がユーザーに表示された回数に応じて費用が発生する方式です。一般的に、1,000回表示あたりの料金で設定され、数百円~数千円が相場の目安です。
CPM課金は、クリックや購入行動に関わらず表示によって課金されるため、ブランド認知やイメージアップを目的とする広告に向いています。
効果測定ではクリック数だけでなく、表示回数やビューアブルインプレッション、さらに必要に応じて認知度・ブランド想起の変化などの指標が活用されます。
動画再生課金(CPV)
動画再生課金(CPV:Cost Per View)とは、動画広告が一定時間再生された場合に費用が発生する課金方式です。課金対象となるのは、多くのプラットフォームで「再生3秒以上」や「再生30秒以上」といった条件を満たした場合です。相場の目安は、数円~数十円程度です。
動画再生課金の魅力は、視聴されなかった場合に費用は発生しない点です。つまり、実際にユーザーが視聴した分のみコストがかかるため、効率的な認知拡大が可能になります。
また、再生時間や視聴完了率などのデータも取得できるため、ユーザーの反応を可視化しやすいのも特徴です。
コンバージョン課金(CPA)
コンバージョン課金(CPA:Cost Per Action)とは、ユーザーが特定の行動(例:資料請求、会員登録、購入など)を完了したときに課金される方式です。成果直結型の課金方式のため、費用対効果を測定しやすいのが特徴です。クリック等と異なり、直接成果に紐づくため、相場の目安は数千円~数万円と高くなります。
この方式のメリットは、広告費が無駄になりにくいことです。クリックや表示ではなく成果が出たときのみ費用がかかるため、投資効果を評価しやすくなっています。
一方で、効果を安定して得るためには、十分なトラフィック量やコンバージョンしやすいサイト設計・情報提供が求められるため、導入には一定の準備が求められます。
【関連記事】CPA(顧客獲得単価)とは? 計算方法や下げ方をわかりやすく解説
買い切り型(純広告)
買い切り型(純広告)は、媒体が提供する特定の広告枠を一定期間または固定回数分、まとめて購入するタイプの課金方式です。クリック数や表示回数にかかわらず、事前に定めた金額を支払うため、費用の計算が明確かつシンプルです。媒体や掲載面、掲載期間によって金額が異なり、相場の目安は数十万円~数千万円と幅広くなります。
純広告の大きな特徴は、インプレッションが大きい掲載面やブランド力のあるメディアなどに露出できる点です。媒体のトップページや記事中など、ユーザーの視線を集めやすい場所に固定的に表示されるため、大規模なブランドキャンペーンや新商品のプロモーションに適しています。
ディスプレイ広告の媒体種類と主な課金方式
この章では、主要なディスプレイ広告媒体であるGoogle広告、Yahoo!広告、LINE広告、Meta広告、X広告それぞれの特徴や主な課金方式を紹介します。
Google広告(GDN)
Google広告のGoogleディスプレイネットワーク(GDN)は、世界最大級の広告ネットワークであり、YouTubeやGmail、各種提携サイトなど200万以上のサイトやアプリに広告を配信できます。
GDNの強みは、Googleが保有する膨大なユーザーデータと機械学習アルゴリズムによる最適化機能です。これにより、閲覧履歴や興味・関心、地域、年齢などを含む属性を活用したターゲティング設定が可能です。
- CPC(クリック課金)
- CPM(インプレッション課金)
- CPV(動画再生課金)
Yahoo!広告
Yahoo!広告は、国内の主要メディアを含む多くの掲載面に広告を配信できる点が特徴です。Yahoo!ニュースやYahoo!天気など、利用者の多いサービスに広告を掲出でき、国内ユーザーの利用頻度が高い配信面にアプローチできます。
広告フォーマットは、静止画、カルーセル、動画などに対応しており、ビジュアル表現の柔軟性も兼ね備えています。また、興味・関心や行動履歴といったデータをもとにしたターゲティング機能が用意されており、日本国内のユーザーを中心にした広告展開に向いています。
また代理店からの申し込みに限定されますが、Yahoo! JAPANのトップページに純広告を掲載できる点も特徴のひとつです。
- CPC(クリック課金)
- CPM(インプレッション課金)
- CPV(動画再生課金)
- 純広告(掲載面買い切り)
LINE広告
LINE広告は月間利用者数9,900万人以上(2025年時点)を誇るLINEアプリ上で展開される広告です。トーク画面、タイムライン、LINE NEWSなどさまざまな配信面に広告を表示できます。
大きなメリットは、LINEが多くの日本人にとって日常的に使われるプラットフォームであり、トーク画面やニュース、タイムラインなど生活の一部に近い場所に広告を表示できる点です。
- CPC(クリック課金)
- CPM(インプレッション課金)
- CPV(動画再生課金)
Meta広告
Meta広告は、Facebook、Instagram、Messengerなどのプラットフォームに配信でき、幅広いユーザー層と詳細なターゲティング設定が可能な点が特徴です。画像・動画・カルーセルなど、ビジュアルを重視した広告フォーマットを柔軟に活用できます。
- CPC(クリック課金)
- CPM(インプレッション課金)
X広告
X広告は、テキスト、画像、動画、カルーセル、トレンド広告など、多様な広告フォーマットに対応しており、特定の興味関心を持つ層やリアルタイム性の高い情報発信を目的としたキャンペーンに向いています。
特に、リツイートなどによる自然拡散を狙えるのが特徴で、いいねやリツイートなどの反応に応じて費用が発生するエンゲージメント課金にも対応しています。
- CPC(クリック課金)
- CPM(インプレッション課金)
- CPV(動画再生課金)
- エンゲージメント課金
ディスプレイ広告の運用を代理店に依頼する場合の費用の目安
ディスプレイ広告の運用を広告代理店に依頼する場合、費用は主に「初期費用」と「広告出稿費」、そして「運用代行手数料」の3つに分かれます。
初期費用は運用代行の準備にかかる費用。広告出稿費は媒体に支払う純粋な広告費で、Google広告やYahoo!広告などへ実際に配信する金額です。一方、運用代行手数料は、代理店が広告を設計・管理・分析するための報酬にあたります。それぞれの相場の目安は次の通りです。※代理店などの条件によって変わります
- 初期費用:50,000円程度(無料の場合や数十万円になるケースも)
- 広告出稿費:広告の予算次第
- 運用代行手数料:使用した広告費の10~20%程度(固定報酬の場合もあり)
例えば、月に10万円の運用を依頼する場合、手数料を20%とすると月額12万円(広告費10万円+手数料2万円)が目安となります。ただし、運用を小規模に始める場合、最低出稿金額を設定している代理店もあり、月額予算が5万円〜10万円程度では受け付けていないケースもあります。
ディスプレイ広告の費用対効果の高め方
この章では、広告費用を抑えることにつながるディスプレイ広告の費用対効果を高めるための施策について解説します。
配信面を最適化する
ディスプレイ広告の費用対効果を高めるためには、配信面の最適化が重要です。ディスプレイ広告はさまざまなサイトやアプリに配信されますが、全てのメディアが効果を発揮するわけではありません。広告が表示される場所によってクリック率やコンバージョン率が変化するため、過去のデータをもとに精査することが求められます。
例えば、不適切なサイトや関心度の低い媒体への配信を除外することで、無駄なインプレッションを減らし、効率的な出稿が可能になります。また、プレースメント(掲載場所)を指定して効果の高いサイトに絞ることができます。
特定の業界サイトやニュースメディアなど、ターゲット層に関連性の高い場所を選定することで、広告閲覧後のアクション率を高められるのです。
ターゲットを絞る
ターゲット設定もディスプレイ広告の成果を左右する重要な要素のひとつです。幅広い層に広告を配信すると、興味のないユーザーへの露出が増え、広告費が膨らむリスクがあります。
そのため、年齢、性別、地域、興味関心、購買意欲などの要素でユーザーを絞り込み、最も反応が見込める層に集中して配信することが望ましいです。
特定のユーザー属性や行動データをもとにしたオーディエンス機能を活用すると、自社の商品やサービスに関心を持つ可能性が高い層へアプローチできます。このようにターゲティングの精度を高めることで、広告費あたりのコンバージョン数を向上させ、全体的なROI(投資対効果)の改善につながります。
最適なタイミングで配信する
ディスプレイ広告は、配信タイミングを最適化することで成果が変わります。例えば、ユーザーの行動データを分析すると、曜日や時間帯によって広告のクリック率・購入率が異なることがよくあります。
広告配信ツールでは「時間指定配信」機能を使って、成果の出やすい時間帯に集中して広告を配信することが可能です。また、キャンペーンや季節イベントに合わせた一時的な出稿も効果的です。
例えば年末商戦やセール期間など、購買意欲が高まるタイミングで露出を強化することで、より高いコンバージョン率を狙えます。タイミングを意識した配信は、同じ予算でも成果を向上させます。
リターゲティング広告を運用する
リターゲティング広告は、効率的な成果向上を期待できる手法です。これは、一度自社サイトを訪れたユーザーに対して再び広告を表示する仕組みです。
多くの場合、訪問時にすぐ購入に至る割合は低いため、リターゲティングによって再接触の機会を増やすことが重要です。例えば、閲覧した商品ページに関連するバナーを表示したり、未購入ユーザーに限定オファーの広告を出したりすることで効果的に興味を引きます。
また、期間を限定した配信や接触回数の上限を設定することで、しつこく感じさせずに最適な頻度で訴求できます。成果が出やすい層に再アプローチすることで、無駄な露出を避けつつコンバージョン率を改善できるのです。
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クリエイティブを改善する
広告クリエイティブの質はディスプレイ広告の成果に影響します。どれほど優れたターゲティングを行っても、訴求内容が魅力的でなければユーザーの行動を引き出すことはできません。バナー画像や動画、コピーの内容を定期的に見直し、訴求点が明確で視覚的に印象的なデザインにすることが重要です。
例えば、クリックを促す明確なCTA(行動喚起)ボタンを配置したり、商品やサービスの強みを短く伝えるキャッチコピーを掲載したりする工夫が効果的です。また、A/Bテストを実施して複数のクリエイティブを比較検証することで、最も反応率の高いデザインを特定できます。
さらに、ターゲット層に合わせてトーンやビジュアルの方向性を調整することで、広告の共感度や印象の残りやすさが向上し、結果的に費用対効果の改善につながります。

